映画|天使のいる図書館|奈良の日常あるある満載でした

「奈良には鳥居が多すぎる」

この名言を生んだ(と勝手に思っている)現在公開中の「天使のいる図書館」を見てきました。奈良を舞台にした映画というのはもちろんなんですが、観光名所の奈良市でも明日香でも吉野でもなく、時代劇でもなく、今の葛城を舞台にした物語というのが興味深かったからです。

奈良公園も東大寺も出てきません。でも奈良にいる人がよく知る奈良。あー奈良あるあるや!ってのが満載でした。予想外に(失礼)中身もとってもよくて、若い人と60代以上の人がともに楽しめる内容で、主役の小芝風花さんとベテラン香川京子さん、森本レオさんらがとてもうまくはまってました。脇を固めるおっちゃん、おばちゃんらもおるおるって感じの人らでした。正直感動しました。なぜ広陵町がかぐや姫の町なのかも解説されてました。主人公の弟がいる柿の葉寿司をつまんでるのもいい味だしてました。

■ロケ地と普段取り上げられる奈良の違い
県外の方向けに説明すると、見事にいつも全国に取り上げられる観光地を外して、普段のならを新らたに描いてくれた作品といえます。(もちろん私が知らないだけなのかもしれませんが。)
天使のいる図書館地図


■個人的なあるある共感ポイント
・たんぼ道を爆走チャリンコ通勤、しかもカリメロ型ヘルメットを被る。そしてでっかい亀がいて田んぼに・・・
・ちゃりんこで回れる範囲で寺社仏閣めっさたくさんある
・アップダウンそこそこあって、若干きつい
・いい感じの古い家の町並み、でもところどころ土塀と瓦が崩れてる・・・でもそれがまたいい味

■見ていてわかった場所
広陵町立図書館(メインの撮影場所ですね。)
郵便名柄館(かなりおしゃれなカフェとして映ってました)
當麻寺 
JR香芝駅(旧下田駅)(なかなか素敵なローカル線の駅っぽく描かれてました)
大和葛城山
二上山(田園風景から見た夕日の綺麗なカットが背景になってました。そこを通ったのは二両編成の近鉄だったので、西田原本線かと)
大和高田市立病院(この近くの桜並木はよく自転車で見に行きましたし、近鉄大阪線の車窓からも見られます)

■知らなかった場所
屯鶴峯
綿弓塚
鴨都波神社

自転車道やたんぼみちをチャリで爆走する小芝風花さんがはまってました。またチャリンコで行ってみたい場所が増えました。


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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

大和西大寺駅|駅中と鉄分多めの展望スペース

奈良県民であれば当たり前の大和西大寺駅の分岐点。でもどうやら鉄ちゃんにはたまらない場所だったみたいです。私も電車好きですけど、やっぱり鉄ちゃんではないんだなって思いました。

この分岐点は先日のアメトーークでも放映されていました。


という話をしたかったわけではないです。

大和西大寺駅は近鉄の主要駅ではあるのですが、乗り換えポイントとして重要なのであって、降りる人は通る人の割合にしたら少ない駅です。地方私鉄の大きい駅あるあるですね。

・乗り継ぎ次第ですが、10~20分待つこともある
・途中下車のコストを考えると降りるほどではない(主観)

という課題を見事に解決しているのがエキナカです。
大和西大寺駅展望3


ご覧の通り完全に駅の中に商店があります。お土産もそうですが、普通に飲食店とスーパーがあります。通勤している人は大阪あるいは奈良駅から京都か橿原神宮前へ向けて乗り換える際に、買い物できたら便利ですよね。帰りにちょっと一杯というのも西大寺の先で行き先が分かれる人たちにとって便利です。

もちろん観光地である近鉄奈良駅があるから成立するところもありますが、いいなと思ったのは普段使いできる人がたくさんいるだろうと思ったからです。特に大和西大寺駅から橿原線乗り換えは待ち時間が長い場合があります。夜になると急行がしばらく来ないタイミングもあります。そうなると買い物して急行待てたらとっても便利なはずです。近鉄としてもただ通るだけの駅から別のキャッシュポイントが作れるわけでとってもいいですよね。

そして、冒頭にお伝えした通り、日本有数の分岐点はある種の鉄道ファンにはたまりません。先日気づきましたが、きちんと展望スペースが設けてあったのです。ここで鉄道ファンはもちろん、子どもさんが大満足。小さな男の子を連れた親御さんが代わる代わる訪れていました。お父さんと子どもは展望スペース。お母さんは買い物なんてことも成立しますね。(やはり女の子が少なかったので、あまり興味持たないのかもしれませんので、そこは課題かもしれないですが)
大和西大寺駅展望2大和西大寺駅展望1

でも、今まで活用できていなかったスペースと課題に価値をつけたのはとってもいいなと思いました。置いてあるものも奈良の産品中心なのでこういう駅の取り組みは増えてほしいと思います。大和八木でもやってくれないかな…

テーマ : 地域活性化
ジャンル : ビジネス

気ままに奈良南部めぐり14 十津川村 台風の爪痕

谷瀬の吊り橋であれやこれやに思いを馳せつつ、現地を案内してくれたH君とここでお別れしました。
H君のおかげで本当に有意義な十津川村体験となりました。

H君の家は村の中心からやや南、谷瀬は北端。車で30〜45分です。
奈良盆地の北から南まで行けます。
奈良市から橿原市や明日香くらいまで案内してくれたと思えばいいかと。
ちなみに瀞ホテル(南端)から谷瀬の吊り橋だと1時間半くらいかかります。

今も残る被害跡と続く治水工事

実はこの吊り橋の途中にH君が台風被害の跡地をところどころ案内してくれました。
十津川村も被害場所が多かったですが、和歌山や大規模な土砂災害が発生した
五條市大塔町のほうが被害が大きかったようです。
水害発生前後で見る世帯の状況の変化

150524_十津川村 _台風被害跡地 (1)150524_十津川村 _台風被害跡地 (2)150524_十津川村_台風被害跡 (1)
150524_十津川村_台風被害跡 (3)150524_十津川村_台風被害跡 (4)150524_十津川村_台風被害跡 (5)

以下の写真の効果が私にはすぐわからなかったのですが、
水が一気に流れ落ちてくると勢いがどんどん増していくので、それを緩やかにするものだそうです。
150524_十津川村_台風被害跡 (2)

ちなみにそれより前の台風被害跡の様子は
こちらです。

この後は一同帰路につきましたが、道路、橋と治水工事がずっと続いていました。
十津川村は約半数が土木・建設業。(残りは観光・宿泊、飲食と続きます。)
まさに公共事業が支えている村とも言えます。田舎にはそういう村がたくさんあります。
上北山村もその1つです。私が関わっていたとある島も冬は公共工事に従事する人がたくさんいました。

ようやく旅も終わります。長々書きましたが1泊2日です。
でも濃かったなぁ。楽しかったなぁ。時間が許せば後1、2回番外編を書くかもしれません。

次回もまた気ままにどこかを企画するつもりです。
案内してください〜って声かけるかもしれませんが、そのときは暖かい目で見てやってください。

テーマ : 地域活性化
ジャンル : ビジネス

気ままに奈良南部めぐり13 十津川村 谷瀬の吊り橋 無料の理由

かなりじっくり民族資料館を堪能して、道の駅で昼食と名物として推している十津川ドーナツを食べました。
※十津川ドーナツはとうもろしからできているものです。美味しかったです。Webに全く掲載されてないのですね…

谷瀬の吊り橋

事後で知りましたが「谷瀬(たにぜ)の吊り橋」でした。たにせと読んでいました。
私のイメージはドコモの関西CMで、赤井英和さんと本上まなみさん(吊り橋)が電話していて、
「(秘境)十津川村でもつながります」というキャッチでCMをしていたメージです。
※実際十津川では圏外となる場所は多いです。

この吊り橋は元々住民の方々の出資でなりたったものです。
でも現在は公共事業としてメンテナンスされています。よって観光料金がとれないということです。
面白いのは注意書きに「観光客が二輪車で橋を渡る事は禁止します」ということ。
つまりは地元住民の方は二輪車で橋を渡っているという事です。
そして「この橋は通学路です。迷惑のないように安全にお渡りください」という注意書き。
吊り橋は決して観光でなく地域の暮らしの知恵の中で生まれたという事です。

150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (2)150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (3)150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (19)

東日本大震災では、近代インフラが機能停止しました。
時代遅れとも言える集落が都市を救いました。
停電でも自家発電して、貯蓄米で炊き出しをしました。重機を使って都市の救援に向かいました。
本来自治体がすべきことであり、彼らは全く資金的対価を得ずに「正しい」と思う正義を行動しました。
決して近代化は悪い事ではありません。私たちが便利に暮らせているのは確かです。
でも、そこには大量の電気や機械を使っています。
→参照「未来をつなぐ人間物語

最新鋭の機械は修理が自分でできません…
(だからスモールイズビューティフルのシューマッハは利用者が修理できる簡易な技術を推進しました。)
電気も太陽光、風力、水力、バイオマス(バイオガス 薪や木質ペレット)は再生可能ですが、
火力(化石燃料は超長期でないと復元しません)と
原子力(福島原発の件はもちろん、核廃棄物は安定化できません。未来に負の遺跡を残しています。)で
産み出す電力は将来世代(みなさんの子どもやこれから生まれる子ども)に対して、
負債を作っているようなものです。

すべてを過去に戻すことが不可能な事、私自身近代化の恩恵で今生きている事、それは分かっています。
しかし、すべてを便利だからということで利用・購買することは疑問があります。
もちろん技術はその使いようです。でも、皆さんのお子様、これから生まれるだろう子ども、孫、
将来世代にじいちゃんはなんてひどいことをしてくれたと言われる選択でいいのかと思います。
(私が子孫を残せるかということはまあ今段階で未定なのですが…)

正直今の年金制度や国債額、個人的にふざけるなと思わないでもないです。
(一方で戦争を生き延び高度経済成長を成し遂げた先人に尊敬と感謝の念もあります。)

現代の土木・建設技術がない時代、なけなしの資金を使っても作りたかった吊り橋。
そうまでしてもつながりたかった対岸。そうした過去に思いを馳せていました。

谷瀬の吊り橋をわたる皆様へ

どうか谷瀬の吊り橋がなくならぬよう、貴重な文化資産と過去の知恵が残るよう、
基金でも茶屋などの観光スポットでも構いません。
皆様が得た楽しさ、学びの対価としてお金を落としていただけませんでしょうか。
橋と橋の両端にわたる人数を警備員さんがカウントしていたことを思い出してください。
彼らの給与はどこからでるでしょう?おそらく税金です。
でも観光という便益を得た人がその適正コストを負担すれば、税金補填は減るはずです。

メリットを得た人間が対価を支払わなければ、税金で補填されます。
今税収と国債利子がほぼ同額になっています。
つまり日本は、サラリーマンに例えると年間給与と借金の利子が同額になっています。
日本の金融機関が国債の多くを負担しているから円の信頼は保たれていますが、
結果的に負担と課題を将来世代に残しているだけです。

今40代30代は戦後団塊世代の負債を背負っています。
バブルに浮かれたツケを背負っています。被害者意識を持っているかもしれません。
でもそのツケを同様に20代以下将来世代に追わせる行動しかとれていません。
決していい格好をしたいからという訳ではないです。
でもできれば彼らへの借金を減らしたい。せめて少しでも彼らにフェアな戦いができるようにしたい。
であれば、フリーライド(享受した価値を適正に負担しないこと)を減らしたい。

そんなことを吊り橋をおそるおそる渡りながら思っていました。
最後に絶景写真をつけておきます。
150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (5)150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (7)
150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (8)150524_十津川村_谷瀬のつり橋 (16)

いよいよ旅も終わりに近づきました。
帰りに十津川村の台風被害後を見ました。

谷瀬の釣り橋
〒637-1106 奈良県吉野郡 十津川村谷瀬
0746-63-0200




テーマ : 地域活性化
ジャンル : ビジネス

気ままに奈良南部めぐり12 十津川村 歴史民俗資料館

150524_十津川村_民俗資料館
福屋利休でお土産を買って、そのまま十津川 歴史民俗資料館へ。
いやはや、ここは十津川村をある程度まわってから行って良かったと思いました。

明治維新に大活躍?十津川郷士

資料館を見てもまだまだ謎が多い十津川村のようですが、
維新では天誅組に加担したり、成敗に活躍したり。
その相関図もあって私は大満足。

そして、先日書きました玉置神社の鐘の謎も神社しかないのに、
お葬式が仏教と神道の混ぜこぜになっている理由もここで明らかになりました。

創立150年以上の歴史を持つ十津川高校

十津川高校は旧文武館からの流れをくみます。
県下1の歴史を誇ります。なんてったって、
1864年(元治元年)孝明天皇の勅許により、儒官・中沼了三が私塾として文武館を設立が始まりです。
私の母校も20年前に100周年なので…

十津川村は明治期の地租改正まで税のない地域でした。それもあって比較的裕福な土地だったとか。
そして、なぜこの辺境の地から維新に名を連ねる人材が出たのか。
それもまた教育だったということがよくわかりました。
でも攘夷論がこの十津川村にも及んでいたのは驚きです。

十津川村から江戸へ剣術修行に出ていた方もいて、
桃井春蔵およびその高弟の黒谷(くろや)佐六郎に鏡新明智流を学び、
2~3年して蘊奥を窮めの文武館にて剣術市販だったのですから驚きます。

薩摩、長州、土佐等と並んで宮廷警護を命ぜられたことから、
明治の皇宮警察には大半が十津川郷士が命ぜられたとのこと。
一方で勤王の獅子になった上平主税などは、横井小楠暗殺事件を起こすなど歴史にいろいろ出てきます。

なんぜ龍馬暗殺の際に、暗殺者は十津川郷士と名乗ったとか。
少なくとも坂本龍馬か中岡慎太郎と交流があったのでしょうね。
(実際暗殺したのは十津川郷士ではなさそうだというのが今現在の論調ですが)

教育ってすごい

これだけ地の利が悪いところでも、
教育制度が充実すれば、都会へ留学するし歴史の舞台にも登場します。
昔の藩が小さく別れていたことの功罪ありますが、
1つの国としての意識があれば、中央の補助金に依存するメンタリティーもなく、
自立しようと思ったのかもしれませんね。

ちなみに十津川村はこの高校があるから、
多少なのですが高校時代に村から出るという選択肢以外があるようです。
ただし、車が使えないので集落によっては村内でも寮生活になります。

そんな十津川村にも工芸コースができました。
これによって、村の人材が村内で自活できる道も少しながら可能性が広がりました。

工芸コースがやっている木灯館は橿原市のイオンモールにあります。
今度行ってみようと思います。
昼食を道の駅でいただいて、次はいよいよ谷瀬の吊り橋です。

木灯館
〒634-0837 奈良県橿原市曲川町7丁目20番1号
(イオンモール橿原十津川の森敷地内)
TEL 0744-46-9841
FAX 0744-46-9842
営業時間 10:00〜17:00

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