地域に人、もの、金、笑顔が循環していくようなそんな仕組みを作れたら 伊那佐郵人局長 松田 麻由子さん3

奈良県宇陀市榛原にある築80年の郵便局を改築して、現在日替わりでシェフがランチとカフェを行なう場、伊那佐郵人(いなさゆうと)の局長松田さんにお話をうかがってきました。今回は最終回です。

第1回:「楽しいって思えたから改築を決断できたんじゃないかな?」
第2回:「いろんな人が少しずつ働ける場」にしたいから

時間、場所、やりたいこと、できることから自然と行き着いたコンセプト

Q 伊那佐郵人は建物の、デザイン、ストーリー、また日替わりシェフといったところがユニークですが、一番ユニークだと思うのはコンセプトと実施している事業とのバランスだと思っています。コンセプトである「いろんな人(特に子持ちの女性と定年退職後の世代)が少しずつ働ける場」の背景にある考え方をもう少し教えてもらえませんか?

私自身が3児の母であり、企業に勤めて夜遅くまで働く事はできません。また、自宅からある程度近いところでないと働く事は難しい。一方で、地元に仕事がないと暮らしていく事は難しくなるでしょうし、若い人も出て行ってしまう。

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元々土地を持っていて、地盤がある人以外で地元の若い人達はどうやって生計を立てているのかなと思ったら、複数の業で複数の収入を持っているケースが多かった。

1つの業で一家が暮らせる収入を得ることは難しいけれど、複数の収入ならなんとかやっていけるのでは?という考えと、子育てをしている自分が何か仕事をして、かつ地域にも貢献していくにはということが、コンセプトの背景になっていることは確かです。

女性は特に子育てを経ていく段階で、働き方を変化させる必要があります。これからは男性でも少しずつそうなっていく人が増えると思います。その時に、パートタイムはキャリアダウンというような考え方でなくて、その時だからできることをできたらと思いました。私も夫がいて、金銭的な収入を家庭に入れてくれている前提で、伊那佐郵人の事業計画を考えられます。集中的に時間を投入できない代わりに、長期的に緩やかな計画を立てられる。

後はやはり地元にいる方の多くは私より年上の方が多く、団塊の世代と言われる60~70代の方々のお力も借りながら、やりがいや楽しみも作れたらいいなと思いました。後はお金だけのメリットだと、地元人口規模ですぐに採算性をとることが難しいと思いました。ですので、お金以外のメリットも意識して双方にメリットが出るように意識しています。

伊那佐郵人を今使ってくれる方々も、この場だけで儲けることを期待していないんです。日替わりになると、食材の作り置きもできないため、効率的とはいえません。もちろん私も借りていただく際に、コンセプト等はきちんと説明します。ですから、楽しむことを目的として出店される方もいれば、お客様作りを目的にする方もいらっしゃいますし、独立前の市場調査的な位置づけで出店してくれる人もいます。もちろん忙しくなったときは、私もホールに出てお手伝いします。

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こちらとしても、日替わりシェフの残った食材等をおすそ分けしていただいて、夕食にかかるコストや時間を少し削減できるので、そこまで含めたら金銭的報酬以上のメリットがあります。お惣菜買って帰るよりよっぽど豪華で安くあがります。

私もまずは、運営で赤字が出ないというところを目指しています。でないと続けられないので。幸い、その目標は果たせそうなので、次のステップに向けて動き出しているところです。

地元の人と一緒にやっていきたいと思っています

Q 伊那佐郵人の今後の展開は?

今は宇陀市の以外の方の出店のほうが多いですが、今後はもっと地元の方にも利用してほしいと思っています。同時に、もっと地元の役にもたちたいと思います。地元産の食材を使っていく等々。

一方的に何かやるのではなく、また一方的にお世話になるでもなく、一緒にやっていきたいと思っています。まずは月1回でも地元の人にシェフをしてほしいし、食材を利用した加工品も作れたらいいなって思います。

昔は農家の女性の方々が女性部として加工品もやっていたようなのですが、今は辞めてしまっています。女性と定年後の方々の多様な働き方を作りたいと思っているので、少しずつですが挑戦していきたいと思っています。

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定期的に発注できるようになれば、地元の農家さんからの仕入れも実現できるのではないかと思うのです。作付けの段階からある程度買う事を保障できれば、それも可能だと思っています。

また、冬場に向けてロケットストーブを使えないか検討しています。そしたら地元の薪を使える。そして、できたらそれはランチ●回分と引き換えみたいにして、運営できたらと思います。

大きい流れでなくても、地域に人、もの、金、笑顔が循環していくようなそんな仕組みを作れたらいいなって思います。

Q Team Naraに望むことはありますか?

お客さんとして食べにきてくださるもよし、出店してくれるもよし、一緒に何かをやるもよし。今、「COLOR」 の鬼木さんと何か仕掛けられないかって考えています。どっかの整体師さんが出張してきてくれてもいいですしね(笑)後、奈良や橿原のバルウォーク行って、楽しくまじめに飲むもよし。

ありがとうございました!また、遊びにいきます(笑)今年のバルもお世話になりました。

■プロフィール
松田 麻由子(まつだ まゆこ)

奈良県出身。 奈良工業高等専門学校 機械工学科を卒業。三児の母として育児家事の傍らで株式会社ワイズスタッフ Y's STAFFでアクセス解析等Web系の仕事に従事。奈良のママが仕事をつくる会(ナラマーシカ)にも所属。現在伊那佐郵人(いなさゆうと)の局長。Team Naraの数少ない?良心。
伊那佐郵人:http://inasa.pupu.jp/ 局長ブログも随時更新中。
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