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地域外貨獲得だけが地方創生?

もう一つの疑問は地方創生をするとなった時、地元に雇用を増やすはわかりますが、産業創出だけが対策なのかということです。

食、エネルギー含む資源、そしてお金が地域の中で回っていくなら、衰退に歯止めがかかるのではないかということです。

この考えはある方とお仕事をさせていただき、書籍などを拝見して教えられました。そして、地域の中でそれらが回るのであれば、災害時などの有事に強い地域になるということです。

簡単に地域に入るお金より出るお金が多いと貧しくなります。よってみなさん入るお金を増やそうとします。それ自体間違いではないと思います。地元にある農林水産資源や観光資源を活用してそれを増やすのはいいでしょう。でも戦後意図的に労働人口を一次産業から二次三次産業にシフトさせていき、町で生まれ育った労働人口世代(20〜60代)をいきなり一次産業に戻すのは前述した通りかなり難しい。だから観光誘致となるのもわからなくないですが、全地域が観光で大量の人を呼べるかというと、自然・文化・立地など諸条件で難しい地域も出てきます。では過疎地域は今何も手が打てないのかというとそうでもないはずです。

ごみ処理にかかるエネルギーの削減です。中でもカロリーが低く含水率が高い生ごみを石油で燃やすというのは非常に非効率で、かつ石油が国内でほぼ生産されない日本の場合、地域外どころか海外にお金が出て行きます。(世界的に二酸化炭素排出量を制限するという背景もありますし)
一方農業で機械化とローンの問題もさることながら、肥料代もばかになりません。企業からでる食品残渣はコスト削減やゼロエミッションの流れを受けて、かなりのところ飼料と肥料になっていますが、一般廃棄物や事業系一般廃棄物と呼ばれる生ごみは地元のクリーンセンターで石油を使って燃やされています。

最小単位で行くとコンポストなどの肥料化で自家消費となりますが、過疎地の方全てが営農しているとも限りません。ので自治体単位かさらにその地域でも回収コストが合う領域でその地域から出る量の生ごみと下水処理汚泥を肥料化できるしくみを作れば、人口の大きな増減がない限り、中長期的に採算性が見えてくると思うのです。そして、それを私が勤める会社ではすでに宮城県の南三陸町とともに実施しています

今はまだ中規模の施設で運用していますが、収集運搬コストがかかる過疎地では今のままだと厳しいと個人的には思っています。しかしもし小規模単位のしくみが全国的に導入できるとなれば、プラント設計コストも下がってきます。町内会単位で小規模プラントができれば各人が運べる距離に必要な設備ができるようになるはずです。そしてそこでできた電力と液体肥料を地元で使えば、石油購入、廃棄物収集運搬費、農家の方の一部肥料購入費が削減されて行くはずです。

小水力発電や小規模の風力発電などその他の自然エネルギーとともに導入すれば、今後地域の支出は少しずつ減らせるのではないかということです。売れるような金属廃棄物などは分別して売却するという地域も出てきましたしね。

私が小さいころ(1985年頃)、地元奈良県橿原市もバキュームカーがまだよく見られました。ということは今後築30~50年の老朽化した下水処理場や廃棄物処理場が全国的に増えてくるはずです。同じように石油に依存して外貨が出て行くしくみで建て替えるのか、新たに資源が地域にめぐり蓄積されて行くしくみを選ぶのか。今日本の地方行政は一つの選択を迫られていると思っています。

現在過疎が見込まれる地域では一般廃棄物処理の広域化が促進されています。これは複数の行政で大きな焼却施設を作って合理化をはかるうごきかもしれませんが、既存路線の大きな箱物行政という点では変化はありません。人口がどんどん減っていく流れの中で、30年、50年先にどういった資産を地元に残せるかという点でのターニングポイントだと思います。

そして、もう一つ別のソリューションにトライされているのが谷林業さんの天川村での試みだと思います。こちらは通常の建材などの利用以外にエネルギーとしての地元林業の収入モデルを作り、燃料を自給するということになるのでしょうね。これは詳しくまだ伺っていませんので、勝手に迂闊なことは書かないでおきます。でも個人的にもとってもすごい挑戦だと思ってますし、日本有数の林業地紀伊山地において、そして奈良県でこう行った取り組みがあるのは嬉しいです。

色々書きましたが、

お金が入ってくるしくみだけでなく、出ていかないしくみ、地域内でお金、仕事、資源が回れるしくみがあれば、さらに人と気持ちまで繋がるようになれば、衰退に歯止めがかかって行くのではないかと思うということです。


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