組織に入るか地域に入るか?

働き隊の報告会で、とてもわかりやすい成果物を出してくれた二人。
しかし、スタートラインが全く異なる二人でした。

Aさんは地域の組織に入りました。
Bさんは地域に入りました。

地域といえども組織は比較的合理的に意思決定がなされます。
また、組織はある目的や理念のもとに結成されます。
ですので大きなベクトルは決まっています。

一方コミュニティは不文律や文化、年の功などで決定がなされます。
また、地方のコミュニティはかなり前に形成されたものであり、
目的や理念などは存在しません(あるいはしても可視化されていません)。

Aさんの組織は、
「Aさんはうちに研修にきたんだから、作業は一切頼まないこと。」
という話が研修担当の上司から出ていた。

Aさんは販促やHP作成に専念し、成果を出すことができた。

一方Bさん、

Bさん「農業がやりたいです!」
受入主「そんなもんできるかいな。農業はそんな簡単なもんやない!」

全否定から入った。
その後Bさんは自分が活かせることは何かないかと、
必死に考えて、地域のことをブログにして発信し始めた。
そしたらムラの人の反応は、

「ヨソモンが何勝手なことしとるんや!」

写真を撮らせてもらうことも、話をしてもらうのも難しかったとのこと。
それでもいろいろな飲み会や会合に受入主さんと参加し、
話し合いわかってもらえるようになる。

Bさんがすごかったのはこの後。
Bさん「みんさんが参加できるようなブログにしたかった。」

Bさん、ムラの人が携帯電話なら使えることに着目。
メールと写メールでブログに投稿できるような方法を考える。

ムラの人「最初はパソコンなんてムラを悪くするようなもんとしか思わんかったが、
     やってみると楽しいなぁ。Bさんが教えてくれたおかげや。」

今ではBさんは村中の人にパソコン操作を教えている。
ムラの人が投稿した蕎麦体験の告知を見て、実際お客さんも来た。

報告会に来た受入側主の方の言葉が印象的でした。

「今回報告してくれた事例は、6ヶ月あったうちの、最後の1ヶ月分です。
 最初の5ヶ月は最後の1ヶ月に行ったことを
 できるような信頼関係を築くために費やされました。」

報告会の参加者の一人が私に言いました。

「私もBさんのようにゆるやかにのんびりと地域に入っていきたい。」と。

なるほどそう見えるのかと。
Bさん、6ヶ月間それこそものすごい努力とスピードで
トライ&エラーを繰り返していました。

しかし、表層に出てきて伝わるのは、
「のんびり、ゆったり」感。

・人は結果、成果で評価、判断する
・地域はまず物事を始められる信頼関係になるまでに6ヶ月かかる
 →論理でなく、情理としてその人間を信頼できるか重要なポイント

なるほどこれは伝え方の問題もあるが、
なかなか手ごわい問題である。
これをいかに伝えられるか。コーディネートする重要な部分です。

組織に入るのも楽ではないですが、
地域は合理ではなく情理で形成されるコミュニティ。

生まれ育った文化環境など背景が同じなので、
会話も5W2Hが省略されまくります。

そのあたりのステップについては、
「地域ビジネス起業の教科書」に書いていますので、
ぜひご参考ください。

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■学んだこと
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・主観による批判からいかに課題とその人の深層を読み取って改善するか
 →「地域の人の苦情は、わからないという不安である」牧さん

・考えた当人はわかりやすくとも、
 他者に伝えるにはよほどシンプルでないすぐには理解されない
 →その場合は実例を作ることが有効
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ジャンル : ビジネス

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