ビジネスと生業

本日は久々にの梶浦さんと再会した。
(株式会社庵は京都の町屋を宿泊施設に改装して、
 海外の富裕層向けに日本の文化体験をビジネスにした企業です。
 今では能や狂言、歌舞伎なども海外の富裕層向けに体験サービスにしています)

とある企画に対してアドバイスをいただくため、
ご上京のおりにお時間をいただけた。

久々に現場と実績を持つ方とお話できて、
とても楽しかった。
同時に、企画者の方に感じた違和感が少し整理できたかもしれない。

梶浦氏「で、現場には誰が行かれるのですか?」

企画者「現場で回してくれる人を探します」

梶浦氏「現場での立ち上げに関らなければ、
誰もあなた方の言うことは聞かないと思いますよ。
アイデアを考えることは大事ですが、
いいアイデアなんて世の中いくつでもあるんです。

大事なのはそれを実行する人です。
現場で3年ほどかかって立ち上げて、ようやく顧客がついてきて、
それでいてやっと任せられるくらいのスケジュールですよ。」

庵は実際、構想に1年、空き家を提供してくれる人探しに半年、
改装にも半年、1年でようやく少し顧客がついてきだして、
5,6年目でやっと事業が軌道に乗ってきた。

で、企画者の方がなぜこういう考え方になるのか。
それは企業組織の中の指揮命令系統で仕事をしてきたからではないか?



「日本の都会のビジネス」には生活・文化はそこまで入ってこない。
論理と役職階層で進む。
失敗したら事業撤退も合理的な選択肢の一つだし、
次のチャンスもある。
(もちろんビジョンや理念は重要だが)

しかし、地方での仕事は「生業」つまり生きるための業であり、
生活、文化、コミュニティがついてくる。
ということは、地域の歴史や文化、そこに住む生活がついてくる。
そしてそこに住む人たちにとっては、事業撤退はありえない。

かつて、都会の論理で地域開発をして、
景観を壊し、文化、生活を壊したバブル期の開発。
地方の人は未だに都会に対する抵抗感が強い。

となると、地方の方の合意を得るには、
やはりその場に行き、滞在し、人間を認められ、
取り組みを認められるまでに3年はかかるだろう。
そしてその間の頑張りを見てもらって、
ようやく事業が表面的にも開始できる。

現場を持つ人の言葉に手触り感があるのは、
水面下の取り組みをやり遂げたからだと思った。
スポンサーサイト

テーマ : 地域活性化
ジャンル : ビジネス

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
記事から探す
プロフィール

ebiy1

Author:ebiy1

最新記事
twitter
カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
QRコード
QRコード
最新コメント
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

最新トラックバック
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ビジネス
743位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
マーケティング・経営
206位
アクセスランキングを見る>>